2006年6月の日記
2006/06/25(SUN)たまには観て楽しむ - その2
深夜のエレベーターホール♪またしても間隔が空いてしまいましたが、めげずに続けます。
ここんところ平日はずっと終電帰りなんですが、いつまで続くのやら。

♪前回消化した動画ですが、隠してもしょうがないので言ってしまいますと、
youtube.comというところで見ることができます。私がここのサイトを知ったのは
半年近く前だったと思いますが、最近日本でも知名度を上げているようですね。

アート・テイタム

以前もこの日記で取り上げたことがあると思うけれど、1910年生まれの超絶技巧
ジャズピアニスト。以前この人の演奏したシーンを収めたDVDを探して結局手に入らず
あきらめたことがあるけど、まさかこんな形で見ることになるとは・・・。
ちょっと皮肉な感じです。
ここでは「あの」ストライド奏法はあまり見ることは出来ないのだけれど、
それでも恐るべき速さのパッセージの連続と、それを涼しい顔で軽やかに
弾き進めていく様子には本当に驚くばかり。。。

ジョルジュ・シフラ

いわずと知れたジプシー系ピアニスト。ここでは壮年期の頃の半音階的大ギャロップの
演奏シーンを見ることができる。これはすごい。なぜ弾けてるのかようわからん。
彼も超絶技巧派に分類される人だが、これまであげてきたピアニストとは決定的に違う。
今まで挙げてきたピアニストたちは、基本的に手首を低くし、指を伸ばし気味にし、
鍵盤をなでるような形で弾くのがデフォルト。
シフラは、手首を高めにして、指を丸めて立てるように弾いていることが多い。
この奏法は指や手首に負担をかけると思うけど、逆に指や手首が強ければピアノを
ねじ伏せることも可能のはず。
やっぱりシフラのあの独特のテクニックは天性の強靭さを反映したものだったのか。
それにしても、彼の少年期の映像もあるのだが、子供のことから全く演奏スタイルが
変わってないことを示していて笑える。

2006/06/04(SUN)たまには観て楽しむ
♪昨日今日と、某サイトで著名ピアニストたちの演奏の動画を鑑賞してみました。
以下その感想。

スヴャトスラフ・リヒテル

まずはショパン:エチュードOp.10-4、これは以前から話題になっていた超速演奏。
速い速い。EMIに録音されたガヴリーロフより速い。そして相変わらずゴリラ。
続いてラヴェル:水の戯れ。こちらも速い。終始インテンポで4:40ほどで弾ききる。
しかしうまい。下手に色気を出そうとしてルバートする演奏よりずっとこの曲にふさわしい、
そして作曲者の意図に近い演奏だと思う。弱音が美しい。でもやっぱりゴリラ。
二つとも白黒映像。そういう時代の演奏。このころのリヒテルは本当に変態的にうまい。
何を弾かせても聞いてて飽きない。そしてゴリラ。

アルカディ・ヴォロドス

ラフマニノフ:イタリアンポルカ。もちろんヴォロドス編。
このおっちゃんは、左手のパワーも尋常じゃないが、右手がすさまじい。右手が高速で
うなりだすと、電波か熱波か超音波か浴びてる気になる。この曲の後半でも
分散和音(?)の嵐で攻める。最後はお決まりの両手交互連打。
ピアノがぶっ壊れない限界を見極めて、そのギリギリまで引き出してる感じ。
でも全然力が入ってるようには見えないんだなぁ。

シプリアン・カツァリス

ショパン:ピアノソナタ第3番第2楽章。最初始まったときは「あれ、普通じゃん」。
しかしその感想はすぐに覆る。
突然隠れた音を強調して無理やりメロディー作り出したり、弾きにくいところほど
加速してみたり、やっぱり「カツァリス版」。3楽章のほうはごく普通だった。

ホルヘ・ボレット

ボレットはベヒシュタイン弾きなのだが、今回の映像でもベヒシュタインを使っていた。
やっぱりベヒシュタインはいい!!この音のきれいさを言葉で表わすのはムリだ・・・。
弾いていたのはゴドフスキー:ショパンのエチュードによる53の練習曲の中から
「黒鍵」の第6変奏。
ボレットというと、どうしても年をとってからの落ち着いた演奏がもてはやされるが、
やっぱり技巧あってのボレットだと思う。実際、この曲も難曲だが、「ピアノをなでてたら
弾けちゃいました」というくらいあっさりと弾ききっている。しかも美しい。
これを聞いたあとアムランの同演奏を聴くと野暮ったく聞こえる。
やはりボレットの技巧はただ者ではないし、独特だ。常に美しく、ときにアツい。
そういう演奏を聞ける録音が少ないのがちょっと残念。

♪ほかにもいろいろあるけど、また次回に。

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